元記事:アメブロ2017-12-03 09:23:29
スジは,どこにあってどんな感触なのか。
宮原先生は,スジを説明するときに,筋肉の名称などの解剖学用語をほとんど使用されませんでした。もちろん,解剖学の書籍に「運動神経筋」という記述はありません。わたしは,筋肉や腱,靱帯,神経などの触診法の書籍を見ても,参考にならないと考えて,医学書を離れ,自分自身の大腿部や上腕部で,スジらしき手応えを感じながら,「感触の立体地図」を作るつもりで探っていました。
初めは,よく分からなかったのですが,月日が経つ中に,指を深いところへ入れる事が出来るようになっていきました。
大腿部を例に取ると,初めから脚の付け根を探るのではなく,大腿の中間部でスジらしき感触があったら,それを脚の付け根方向に辿っていきます。すると,輪郭がぼんやりして,スジを辿ることが難しくなるので,その辺りで,スジに対して横方向に指を大きく動かすようにしていると,少し指が入りやすくなっていくのです。スジを揉むのではなく,横方向に弾くような要領です。