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手技の伝承法を探る 3

元記事:fb2021-07-16

 前回は、伝える側ではなく、教わる側に焦点を当てて書きました。「見えないところが見えるようにならないと、見た通りに真似ることが出来ない。」と 矛盾した言葉遊びのような文ですが、印象に残る言葉を使うことも伝授法のうちだと思います。
 新日本延命学療法に於いて、見えないところとは、スジと球ですが、いろんな人の体に触れて、文字通り手探りで感じ取る以外に、スジや球を“見る”方法はないでしょう。 そういう努力を続けている人に対して、見えないところが見えるようになる手助けが、伝授法なのだと考えています。伝えるべきは見えない部分─どんなイメージを持って手技を行なっているのか ということ。自分が持っているイメージを、手技を学ぶ人にいかに伝えるか。あれこれ試しています。

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見ているのに見えない、見えてこない

元記事:fb2021-07-05

 先日紹介した三人練習法では、マスターの手技を“見た通りに真似る”ことに重点を置いています。真似が出来れば、同じ手技が出来ているのかというと、そうとは限りません。見た目がよく似ていても、施術結果は大きく違うことがあります。いや、そもそも見た目が同じようにならないのです。空中で手の動きを真似ることに比べると、非常に難しいのです。
 では、なぜ真似る練習か。それは、動作を見た通りに真似ようとする中で、見えない部分─たとえば、ある瞬間の手の角度や上体の傾きが、スジにどんな力を掛けようとしているのか─といったことを推測する力を付けるためです。
 SujiLabでの練習の時には、マスターから解説を受けることもできますが、それでもそう簡単に真似ることが出来ないのです。見えないところが見えてくるまでは。
※GIFアニメは、1980年代初めの宮原氏 これ以後、手技に変化は無く、完成形と言える。

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手技の伝承法を探る 2

元記事:fb2021-06-20

 SujiLabでは、手技を伝える方法として三人練習法に取り組んでいます。三人練習法には、いくつも狙いがあるのですが、最も重要視している事は、真似るということです。
 これまで、手技を正しく伝えようとして、あれこれ説明したり、様々な喩えを使ってきました。人によって表現の受け取り方が違うため、説明の仕方もいろいろあった方が良いだろうと考えてのことです。
 しかし、実技を伝えることについては、学び取る力を信じて、真似ることに集中してもらうほうが、人それぞれの学びを妨げないのではないかと考えるようになりました。

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手技の伝承法を探る

元記事:fb2021-05-29

 施術手技を身に付けるには、手本とする人の施術を見て覚える「見習い」が基本ですね。見るだけでなく、施術を受けた感触が分かれば、手本に近付く大きな手掛かりになりますよね。そこで、この「見る」と「感じる」を同時に実現するための工夫を考えて、SujiLabのメンバーの協力を得て、やってみました。
 自分が受けている施術をビデオカメラで撮って、モニターを自分から見える場所に設置します。できれば施術直後の感覚が消えないうちに録画を見返すと効果抜群ではないかな。

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手技 ≠ 手の技

元記事:fb2021-05-07

 手技の講習で、受講者にビデオカメラを渡して、後で見返したいところを自由に撮影してもらいます。学び始めの頃は、施術者の手元ばかり追っていて、肘から先が画面を埋めています。この映像をいくら繰り返して見続けても、手技を修得することはできないでしょう。
 学習が進むにつれて、肘や肩はもちろんのこと、施術者の足先まで含めた全体が撮影されるようになります。手技を生むためには、体全体の使い方が関わっていることに気付く結果です。さらに進んだ段階になると、手元が見えない背中から撮影しても、気付きがあると話されることもありました。

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リモートで手技を伝える その3

元記事:fb2021-02-15

 施術手技を伝える時に最も困難なことの一つは、見えない部分をどう伝えるかですね。学ぶ側は、「見習い」と言う通り、師匠の技術を見て真似ることを繰り返すうちに、師匠の技に近付くことが出来る。比喩表現でもある「見習い」には、視覚で捉えられないことを学ぶ意味も含まれているわけですが、見習う側が困難なのはもちろんのこと、技術を伝えようとする側にとっても苦労するところです。
 写真は、弛めの力配分を説明しているところ。プラバンを通して見える手指・手掌の血色の変化で、圧の掛け方が「見える化」されます。

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健国記念日⁉

元記事:fb2021-02-11

 うっかり人偏を付けてしまったことをきっかけに、この国が、健やかでありますようにと記念するのは良いことだ。自分は、人々の健康に寄与することで、健やかな国造りに関わろう などと考えています。
 直接、施術をするだけでなく、治療技術を持つ人を作ること、更には、施術師を育てる仕組みを作る事を目指して、SujiLabで学びを続けていきたいと思います。
 きのう、SujiLab初級講習に新し受講者を迎えることが出来ました。記念日が一つ増えました。

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施術時のマスク着用

元記事:fb2021-02-07

 力が必要な施術や緊張する施術では、汗をかいたり息が上がったりすることが、しばしばあります。はなはだしい時には、額の汗が顎に伝って落ちることもあります。宮原先生が公開治療の場で、わたしの師匠富川先生に、汗を拭われることが何度もありました。
 宮原先生は治療の際にマスクをされていましたが、ウレタン製だったようです。ガーゼのマスクしか知らなかったわたしは、施術中にマスクをしていると息苦しくて、呼吸がしやすそうな宮原先生のマスクを羨ましく思っていました。
 先日、偶然目にしたウェブサイトに、マスクの種類による機能の違いを実際に検証された方の記事がありましたので、紹介します。
∥ 実験で新事実「ウレタンマスク」の本当のヤバさ ∥
ウイルス専門家、西村秀一医師が徹底検証
 島沢 優子 : フリーライター
(東洋経済 ONLINE 2021/02/03 9:30)https://toyokeizai.net/articles/-/409607

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リモートで手技を伝える その2

元記事:fb2021-02-02

 リモートでの手技解説では、説明を受ける側が自由に視点を変えられないので、解説する人がカメラアングルの設定に配慮する必要がありますね。不慣れなわたしたちは、毎回のように試行錯誤しながら、“伝わる”使い方を見つけています。

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リモートで手技を伝える

元記事:fb2021-01-24

 リモートミーティングの中で、セルフケアの手技を伝え合う様子の画像をアップしました。一人が手技を披露し、もう一人がそれを真似ながら、自分の手技と比較しています。

 顔出しを控えた他の参加者も、自分の大腿部で感触を確かめていました。みなさん真剣な眼差しですよ!

コメントをいただきました
リモートでも提出するデータによっては、有益な見解や推測が出るものと思いました。
ただ、有益性が確認されると、もっと高い有益性をと思って、実習の時間を欲してしまいます😎

Makoより
コメント、ありがとうございます!
おっしゃる通りですね。手技の伝達をリモートで完結させることは出来ず、実技を確かめる課程が必要ですから。
日常の施術が、その最も良い機会ですね。