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リモートSujiLab

元記事:fb2021-01-13

 SujiLabでは、新型コロナウイルス感染拡大防止措置として、活動をリモートに切り替えています。
 いつもは、互いに施術し合って意見交換する形式を軸に進めていますが、リモートでは、施術の感覚を伝えられない、感じられないので、症例紹介くらいしか、することがないのではないかと思いながらも、実技について、何か掴むことが出来る方法はないかと考えながら、リモートSujiLabの開催となりました。
 普段の練習中に撮影し、編集しておいた動画を、リモート参加者全員で見て意見交換をしました。リモートで、実技練習を補える可能性を感じました。

※写真は、リモートSujiLab当日、画面共有機能で流した動画の一場面。

コメントをいただきました
リモートで比較動画を使っての意見交換は、動画を観察することに集中出来て、とても有難い体験でした。
自分では気付けなかったポイントを指摘していただいたりして、観察する目を養えると感じました。

Makoから
同じ動画を「一人で見る」と「みんなで見る」が同時にできる利点ですね。

  コメント:
  はい。見る、観察するに集中出来るリモートの良さを体感しました。

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富川先生の講演

元記事:fb2021-01-03

 鴨川河川敷を歩きながら、何年かぶりに、富川先生の講演の録音を聞き返していました。宮原先生が体調を崩されて、大徳寺での講習会へお越しにならなくなった後、わたしを含む世話人からの要望で、宮原先生に代わって富川先生に講演と公開治療をしていただくようになってからの録音です。
 講習会のはじめに約1時間ほど、講演がありました。その冒頭、「これからお話しすることは、病気に対するみなさんの常識とは全く違ったこと‥」という切り出し方をされ、独特の病理観を平易に説かれました。薬で傷は治らない 人の体に体温はない 胃下垂が病気を作る スジが血管を締め付けて血の流れが悪くなる等々講演の締めくくりには、「このことを知ったら、人任せにせず、自分自身で病気にならないようにすること、具合が悪くなったら自分でできることはすること、‥」とおっしゃっていました。以前紹介した講習会の案内状に
自分の病気は自分で治す 自分の健康は自分で守る
と書かれています。富川先生はよく「ワシは治し屋じゃない」ともおっしゃっていたことも思い出しました。

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修得したいモノですか?

元記事:fb2020-12-27

 きょう、SujiLab初級講習の受講を希望される方に来ていただきました。わたしの施術を体験して、この技術を身に付けてプロとしてやってみたいと思えるかどうかを判断してもらうためです。
 わたし自身の到達点が試されるという意味もあるので、少し緊張しながらも肩の力を抜いて体験施術に臨みました。施術によって、体がどう変化するのか確認してもらい、スジ・球モデルで説明しつつ一通り施術が済むと、迷うことなく、プロとしてやりたいと申し出られました。
 SujiLab初級講習の受講者が一人増えた、良い日になりました。

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スジと解剖学的知識

元記事:fb2020-10-29

 初級講習の一週間後、5年来、一緒に新日本延命学の研究をしている仲間との勉強会がありました。改めて、初学の人と比較して大きな違いは、手技に於いて、構えから施術に入る時に「迷い」がなくなっていること。これは、スジの位置が分かっている事が最大の要因ではないかと。

 施術部位に手を添えてから、目的のスジ・球を動かすまでを1試技(ストローク)と呼ぶことにすると、1試技の中に無駄な動作や力が減ってきていることや、全身を使って大きな力を施術部位に加えられるようになっています。ここで言う大きな力とは、施術を受ける人に苦痛を与えるようなものではなく、むしろ苦痛を与えないために必要な力です。

 初学の時は、運動神経筋と解剖学の知識を対応させようとして迷うことが多いと思うのですが、研究を続けてきた人たちは、それをしません。解剖学を学ぶことの必要性を強く感じていて、いろんな教材を使って学んでいますが、その知識で新日本延命学を理解しようとしないのです。

 宮原先生が示された、運動神経筋のつながり(系統)というものを念頭に置いて、延命学的に考えるようにしているのです。SujiLabでは、スジ・球モデルと呼んでいます。

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初級講習再開

元記事:fb2020-10-25

 先日、4年半ぶりに、初級講習を再開しました。初学の方に、何をどの順序で伝えると効果的か、SujiLabとしての形式を作ることを考慮しながら進めていきます。
 まずは、準備体操。肩甲骨周りと股関節を重点的に。写真は一例。次に、スジの感触を知る。自分の大腿部を使って確かめる。そして、「弛め」。弛めは、われわれの専門用語です。スジを動かしやすくするための技術であり、また、弛められた部分を指すこともあります。弛めが決まらないと、スジを効果的に動かして血管を解放することが出来ず、治療効果が上がりません。

準備体操でケガの予防
基本練習は自分の大腿前面で
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熱心なあまり、電車の中でも

元記事:fb2020-10-18

 重症筋無力症のわたしのことを富川先生に相談してくれた伯母は、父の二人いる姉の年上の方。その伯母も、熱心に新日本延命学を人に紹介していました。
 父から聞いた伯母の熱心さを表す話に、こんなのがあります。ある日、父と伯母が近鉄電車に乗っていた時のこと。乗り合わせた人が、膝が痛むと言うのを聞いた伯母は、新日本延命学のことを話してあげたそうです。そればかりか、スカートをまくり上げて、自分の脚の付け根のスジを緩める実演をしてみせたそうです。
「わしゃ、恥ずかしかったわ。」
と父が言っていました。

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見習い

元記事:fb2020-10-17

 技術を身に付ける基本は、見習いだ とわたしは考えています。わたしの師匠である富川先生は、「技術は盗むもの。人が苦労をして得たものだから、気安く教えてくださいと言うものではない。」が、持論でした。
 教わるのではなく、真似る。よく観察して、同じようにできるまで繰り返す。その過程で、いろんな気付きがあり、師匠の技に近付いていく。わたしの場合は、19歳の時から、毎月、宮原先生の治療を間近で見ることが出来、富川先生の指導も受けるという恵まれた環境で、手技を学ぶことが出来ました。
 しかし、思っていたよりも修得には時間がかかっています。見習う対象である両先生は、既に亡くなられ、記憶を頼りに今も試行錯誤を繰り返しているのですが、幸い、宮原先生の施術動画を譲り受け、SujiLabの仲間と共に手技研究をしています。

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遠距離出張施術は堪える

元記事:fb2020-10-15

 脳梗塞の後遺症が、はた目からは分からないくらいに回復した伯母は、周囲の人たちから病気の相談を受けるようになったので、富川先生に出張施術を依頼して、施術会場や宿泊等のお世話をしていました。
 富川先生が、もう歳やから出張は堪える と施術に出向かれなくなった後何年かして、わたしが、伯母の定期的な施術のために通うことになると、伯母が相談を受けた人たちの施術依頼も受けることになりました。施術を終えて帰る日、数時間の列車での移動は、富川先生でなくても堪えました。身をもって知った疲労の現れ方は、勉強にもなりました。

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病気はこうして起こる

元記事:fb2020-10-14

 宮原一男著『新日本延命学』が発行されて、50年が経ちました。新日本延命学を学ぶことが出来る書籍は、これしかありません。書物によって新日本延命学の学説(考え方)を知ることはできますが、実際の施術手技を知ることはできません。施術の原理については書かれていますが、個別具体的な施術部位での手技について知ることはできません。
 どうやって学び、手技を修得するのか。SujiLabで、わたしたちが学んだ事や、試みたことを少しずつ紹介したいと思います。
 新日本延命学の特徴は、血流を中心に据えた病理観と、それに基く運動神経筋の治療法です。血液の流れが大切なことは誰でも知っています。独特なのは、運動神経筋です。『新日本延命学』には、運動神経筋が、脚や腕の付け根に向かって縮んで腫れると、 側を通る血管を圧迫する。また同時に、運動神経筋につながっている内臓が引っ張られることで、血流不足が生じて病気が起こる と書かれています。
 病気が起きるのとは逆に、運動神経の腫れ(球)を取り除けば、血管の圧迫や、内臓が引っ張られることが解消され、血液が滞りなく流れることによって病気が治るというのです。
 この単純明快な理論と、宮原先生の公開治療を目の当たりにしたことで、わたしは、先生の技術を身に付けたいと思ったのです が‥
 つづく

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伯母が脳血栓、半身不随に

元記事:fb2020-10-10 

 父の直ぐ上の姉も、自身の体験から新日本延命学に熱心になりました。京都府北部に住んでいた伯母が、50歳頃、脳血栓で半身不随になりました。かかりつけ医の紹介で、京都大学附属病院を受診することなったのですが、父の勧めで、病院に行く前に、富川先生に治療してもらいました。

 京大病院で伯母を診察した医師は、すぐそばで見学していた数人のインターンに対して、紹介状を寄こした医師は、オーバーに書いていると言ったそうです。ところが、翌月の受診日には、先月はこんなに悪くなかったな と驚いたようにインターンに確かめたというのです。この体験から伯母は、富川先生の新日本延命学治療の効果を確信したそうです。