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新日本延命学の講習会

 わたしが小学生の頃(1970年代初め)、中心山荘で行なわれていた、新日本延命学の講習会に、母親に連れられて行きました。恩師富川清太郎が、中心健康会(だったか)の会員となって、通っておられた講習会で、宮原一男氏による講演と治療施術の実演、家庭療法の実技指導があったと記憶しています。
 講演の内容は、こどもにも理解できる平易な言葉でしたが、今振り返っても、健康や病の核心を突いたものだと思います。
 実演は、論より証拠、百聞は一見に如かずと言う通り、公開治療によって、新日本延命学療法の効果を受講者に示すものでした。治療を受けていた方は、単なるモデルではなく、実際に何らかの病気を患っている初診の人でした。
 受講者の目の前で、患者の特徴とスジの関係を説明し─特に重要視している胃下垂の見分け方を説明するときには、患者の手をみぞおちにあてがい、「この感触をよく覚えておいてください。きょう、胃が上がったら、もう感じられなくなりますから。」と念押しする場面が印象的でした─、治療にかかるや、患者のからだがたちまちに変化して、いかにも柔らかく、血液の流れが良くなったことが、見ているだけで伝わってきました。