元記事:fb2020-09-16
1980年ころ1976年(昭和51年)からは、京都の大徳寺で、宮原一男先生を招いて新日本延命学の講習会が定期的に開かれていました。講習会の前半で宮原先生の講演があり、その後、宮原先生による公開治療が行なわれました。会場は畳の間で、中央に布団が敷かれて治療が行われるのですが、受講者は布団を取り囲んで、間近に宮原先生の治療手技を見ることができました。
宮原先生の治療手技は、リズミカルで、全身を使った力強いものでしたが、不思議なことに治療されている方は、ほとんど痛みを訴えられないのです。そして、患者さんの体の変化が見ているだけではっきりと分かります。硬くなって盛り上がっていた腿やお腹が、瞬く間に、つきたてのお餅のようになってしまいました。
京都の講習会では、先天性股関節脱臼の方の治療が多かったので、治療前に大きく違っていた踵の位置が、治療後は、ほとんど差がないくらいに揃ってしまうという変化に、受講者のため息や驚きの声が起こりました。