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痛みの意味を考える 3

元記事:アメブロ2017-11-25 15:40:18

 われわれの身体は,血液の流れによって生かされ働き,健康を維持しています。

 運動をするときには,筋肉に酸素や栄養を供給するために血流が増加します。心拍数や呼吸数が上がることに現れます。

 食事をすると,消化吸収に関わる器官や臓器に血流が増えることは,容易に想像できます。この場合も,脈拍が上昇します。

 食後直ぐに激しい運動をすると,消化不良を起こす事があります。運動のパフォーマンスも下がります。血液の量は,消化吸収と激しい運動を同時に行なうには足りないのだと考えられます。つまり,一定の血液量で「やりくり」しているわけです。

 食事をするとき,消化器官に血流を増やそうと考えて実行する人はいないでしょう。運動するときに,心拍数や呼吸数を意識的に上げている人もいないはずです。血流配分は無意識に行なわれます。このことは,消化吸収や運動以外の,身体の働きにも当てはまるに違いありません。

 このように,血流は,無意識の領域の事象です。一方,痛みは,意識の領域の事象です。わたしは,意識と無意識の観点から,痛みと血流を結び付けることができると考えています。