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「運動神経筋」という名前の由来を推理する 3

元記事:アメブロ2017-11-11 08:57:55

 知覚神経の信号の向きは,運動神経とは逆に,身体各所の感覚器官から,脊髄を通って脳へ向かいます。聴覚,嗅覚,視覚,触覚,味覚という五感や,平衡感覚,温度感覚,痛覚などは,身体内外の環境を知る働きを担っています。とりわけ痛みは,多くの疾病に伴う感覚です。

 膝の痛みを例に取ってみましょう。
・膝が痛くて正座が出来ない。
・階段の上り下りの時に痛む。
・歩くと痛む。
・じっとしていても,シクシク痛む。
まだまだ,いろんな痛み方があります。

 宮原先生は,どの痛みも,スジが縮んで腫れていることが原因であり,大本は,脚の付け根に出来た球であるとされています。膝を深く曲げる正座が辛い人は,膝を伸ばす側のスジが縮んでいる。膝を温めると楽になる人は,縮んだスジが固くなって冷えている。膝が熱を持っていて痛みのある人は,スジが固くなった状態で使い続けたために炎症が起きている。
という具合です。

 このように,スジは,固くなって冷えたときも,炎症の熱があるときも,痛みという知覚―すなわち神経の働きをしている と見ることが出来ます。他の感覚についても,スジが縮むことが元で,感覚器官や神経の血流が悪くなって,異常な感覚を生じると考えられます。

 運動にも神経にも関わっている筋,それを「運動神経筋」と名付けられたのではないかと わたしは考えています。