大衆向けに書かれたからと言って、内容が軽薄という事はありません。医学の大革命と称賛された新日本延命学を、やさしい言葉で深く語られています。
「第一章いろいろな病気」では、冒頭、地球上のすべての生命には、秩序が保たれている、それが乱れると生命が脅かされる。と前置きをして、人間の生命も、各器官や組織がお互いに緊密なつながりを持ち、助け合って働いて、人間という一つの総合された生命体を動かし、日々の生活が営まれている。この調和が狂い乱れたときに、病気というものが現れてくる。病気を治すということは、元のように自然に戻してやり、本来の秩序正しい機能の働きが発揮できるようにしやればいい と説いています。
第一章の内容は、がん、ムチウチ症、脳卒中をはじめとして、いろいろな病気が取り上げられるのですが、一見別々の原因で起こるこれらの病気に、共通の原因ー運動神経筋と球の発見ーがあり、これが、人体の調和を保っている血流を滞らせて、いろいろな病気を引き起こす大本であるという病理観が説かれています。
運動神経筋と球が、いかにして血流不足と体調不良を招くのかを、典型的に表している「胃下垂」「冷胃症(宮原氏命名)」について説明する中で、体温の役割が重視されています。ハト、馬、ヒトが消化できる食物の違いが、体温の違いと対応することを例に挙げて、「食物は熱で消化される」と表現しています。「冷えは大敵」とは、巷間、伝わっている事でもあり、医学用語を使わず、平易な説明に努めた結果でしょう。