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京都の講習会

元記事:fb2020-09-16

 1980年ころ1976年(昭和51年)からは、京都の大徳寺で、宮原一男先生を招いて新日本延命学の講習会が定期的に開かれていました。講習会の前半で宮原先生の講演があり、その後、宮原先生による公開治療が行なわれました。会場は畳の間で、中央に布団が敷かれて治療が行われるのですが、受講者は布団を取り囲んで、間近に宮原先生の治療手技を見ることができました。

 宮原先生の治療手技は、リズミカルで、全身を使った力強いものでしたが、不思議なことに治療されている方は、ほとんど痛みを訴えられないのです。そして、患者さんの体の変化が見ているだけではっきりと分かります。硬くなって盛り上がっていた腿やお腹が、瞬く間に、つきたてのお餅のようになってしまいました。

 京都の講習会では、先天性股関節脱臼の方の治療が多かったので、治療前に大きく違っていた踵の位置が、治療後は、ほとんど差がないくらいに揃ってしまうという変化に、受講者のため息や驚きの声が起こりました。

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薬を止める

元記事:アメブロ2017-12-02 16:01:25

 わたしが新日本延命学と出会うきっかけは,持病があったからです。京都大学付属病院と第一日赤病院で,共に重症筋無力症と診断され,生涯,服薬が必要といわれていました。そのことを気に掛けてくれていた伯母の紹介で,富川先生と出会うことが出来たのです。

 富川先生は,平易な言葉で核心を突くことを仰います。

「身体は,薬で動いてるんじゃないやろ。」

 先生の施術を受け,新日本延命学について学び,自分の身体で試している中に,持病を克服するために,新日本延命学を実践しようと思うようになりました。

 中学2年の時,もう薬は飲まないと決めて以来,持病の薬は飲んでいません。それまで,腹痛と下痢を繰り返していたので,下痢止めや整腸剤を服用する事が多かったのですが,それも止めました。乗り物酔いの予防薬も止めました。解熱鎮痛剤,咳止めなどの風邪薬も使わなくなりました。

 体調が悪いときには,薬を飲む前に,スジを緩めて様子を見る。

この原則を守っています。これまで40年以上の間,持病が悪化したことはありません。

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施術痛を避けられない人もいる

元記事:アメブロ2017-11-22 21:03:04

 宮原先生の無痛施術にも例外はありました。わたしの知る限り,お二人ですが。ひとりは,昨日のブログで紹介した方と急遽交代することになった20代の女性です。この方は,公開治療のモデルだったのですが,宮原先生が施術を始めた途端に痛みを訴えました。先生が,「これは,どうですか。」と施術法を変えてもダメで,「じゃあ,これは。」と訊ねながら,軽く触れてみても苦悶の表情を浮かべたため,モデルとして適さないと判断されたのでした。

 もう一人は,少し年配の女性で,大きな子宮筋腫(新生児の頭くらいあったそうです)を抱えた方でした。手術を勧める医師もいましたが,「切っても,症状が軽くなるとは限らない」という医師もいて,新日本延命学による治療を選んだそうです。

 お二人とも施術しましたが,深部のスジが肥厚,膠着強固で,緩めるのに苦労しました。もちろん,術痛を堪えてもらいながらの施術でした。宮原先生の施術でも術痛を感じる人なのだから,しょうがない と諦めのような安堵のような心境でした。

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先天性股関節脱臼

元記事:アメブロ2017-11-18 09:59:58

 京都の大徳寺で開かれていた講習会では,宮原先生による公開治療が行なわれていましたが,そのほとんどが,先天性股関節脱臼の方でした。先天性股関節脱臼が,手術をしないで1時間足らずで治ってしまうことなど,常識ではあり得ない事です。しかし,新日本延命学療法によって,股関節を取り巻いている縮んで固くなったスジを緩めれば,股関節を正常な位置に戻すことが出来ます。

 わたしは,富川先生が治療をされる場でも何度か指導して頂きました。股関節脱臼の治療を数多く行なわれていた富川先生によると,いろいろなタイプがあり,全てが治るわけではないが,先天性股関節脱臼の場合は,単純に脱臼しているだけの事が多く,比較的簡単だということです。大徳寺の講習会では,そういうタイプの人に公開治療のモデルになってもらっていたとも話されていました。

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宮原先生が名付けた「冷胃症」

元記事:アメブロ2017-11-15 15:54:57

 胃の側にある太いスジと,それに繋がっていて胃を取り囲んでいるスジが,脚の付け根に向かって縮むと,固くなって冷えますが,胃壁も緊張して固くなり,冷えてしまします。この状態を,宮原先生は,「冷胃症」と名付けました。

 更に,胃下垂を起こしていると,腸や子宮,膀胱なども冷やされることになります。胃の後ろ側には,太い血管が通っているので,そこを流れる血液も冷やされて影響が全身に及びます。

 ですから,胃下垂を放置していると,体温を一定に保つことが出来ず体調不良を起こし,万病につながるのです。新日本延命学療法で,胃を引っ張り下げているスジを緩めれば,胃が定位置に戻って,冷胃症が解消されます。

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腹痛

元記事:アメブロ2017-11-12 12:01:01

 スジが冷えると痛むという例をもう一つ。

 脚の付け根で,腹筋系のスジに球が出来ているとき,腹部のスジは引っ張られて緊張し,固くなっています。血管が圧迫されて血流が悪くなり,スジが冷えているのです。そうして,痛みを発した状態が「腹痛」です。

 お腹が冷えると腹痛を伴う下痢をするという人は多いでしょう。冷えが軽度であれば,腹痛も一時的なものですが,スジの冷えが強く,長引けば疾病に至ってしまいます。消化器系の疾患では,胃腸炎の他,胃・十二指腸潰瘍,虫垂炎,膵炎など,放置すると命に関わることになります。

 月経痛が酷いという女性も,腹部のスジが固くなって冷えていることが原因だと言えます。