わたしが小学生の頃(1970年代初め)、中心山荘で行なわれていた、新日本延命学の講習会に、母親に連れられて行きました。恩師富川清太郎が、中心健康会(だったか)の会員となって、通っておられた講習会で、宮原一男氏による講演と治療施術の実演、家庭療法の実技指導があったと記憶しています。
講演の内容は、こどもにも理解できる平易な言葉でしたが、今振り返っても、健康や病の核心を突いたものだと思います。
実演は、論より証拠、百聞は一見に如かずと言う通り、公開治療によって、新日本延命学療法の効果を受講者に示すものでした。治療を受けていた方は、単なるモデルではなく、実際に何らかの病気を患っている初診の人でした。
受講者の目の前で、患者の特徴とスジの関係を説明し─特に重要視している胃下垂の見分け方を説明するときには、患者の手をみぞおちにあてがい、「この感触をよく覚えておいてください。きょう、胃が上がったら、もう感じられなくなりますから。」と念押しする場面が印象的でした─、治療にかかるや、患者のからだがたちまちに変化して、いかにも柔らかく、血液の流れが良くなったことが、見ているだけで伝わってきました。
SujiLabの目標の一つは、新日本延命学の創始者宮原一男氏の施術手技を再現することです。宮原氏の施術を記録した動画を参考に、試行錯誤を繰り返しています。
練習を録画して、宮原氏の施術動画と比較し易い動画を作成しました。今日に至るまで長期間を要しましたが、近頃は、形が似てきました。
施術効果の方は、客観的な比較方法がなく、宮原氏の実際の施術を見ていた人に判定してもらいたいものです。
Zoomの録画機能を使って、2方向から録画するのに加え、手元をリアルタイムに確認するためにタブレットを使用しました。