運動神経筋と球が万病の大本になるという理論には、独自の病理観が深く関わっています。人体の諸器官は、血流によって支えられ生きて働いており、同時に、諸器官には、血流を調節したり血液の質を調える働きがあるということを、ヒトの生命活動の大前提とすると、運動神経筋と球が血液循環に及ぼす影響は万病を招く と自ずから導かれるのです。逆に、病からの回復には、運動神経筋と球による血液循環の滞りを解消することが必要である というわけです。
この病理観を簡潔に説明するものが「スジ・球モデル」です。
スジ・球モデルを検証する
スジ・球に対して施術されると、身体は瞬時に変化を示します。施術によって血流が回復・改善した部位は、カサが小さくなり、柔らかくなります。皮膚表面は滑らかになります。このとき、施術部位が、スジが縮んで球を作っていた箇所。変化したは範囲は、球に向かって引っ張られていたスジで血管が圧迫されていた領域という関係にあります。施術部位ごとに、変化する範囲を観察することで、スジ・球モデルを検証することができます。