基本は弛め

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 運動神経筋の膠着から血管を解放する施術技法は、何通りかありますが、どの施術技法にも共通の弛め(たるめ)は、基本中の基本です。施術部位を弛んだ状態にするといった意味で使います。「弛める」、「弛めを掛ける」などと使い、弛んだ状態になった部分を「弛まり」と呼びます。「弛める」ことを、「スジを浮かす」とも言います。

 弛め方によって、弛めの効率(効果)が変わることを、大腿前面部で説明します。大腿を両側から挟むように支え持つと、盛り上がって表面の緊張が減ります。この状態が、弛めの利いた状態です。スジに隣接した部分が柔らかくなり、スジの輪郭が分かりやすくなって、スジの両側へ拇指を入れて挟むことができます。弛めがよく利いていると、拇指をより深く入れることができます。

基本的な弛めの三様

画像<基本的な弛めの三様>では、巻き上げる場合(中列)と裏側を挟み続ける場合(右列)の違いは、僅かなので、施術中に見分けることは困難です。
※画像は、無色透明のアクリル板に右大腿部を乗せて、弛めをかける様子をビデオ撮影したものです。弛め方の違いの分かりやすい瞬間を切り出して並べました。下段は、アクリル板を透して大腿部を撮影したもので、上段と同じ瞬間です。
(上段)大腿前面に押し当てた拇指の入り方が、青いタイツにできたシワの深さで確認できます。
(下段)大腿部がアクリル板に接している部分が、三角形の影となって判別できますが、影が小さいほど弛めがよく利いていることを表しています。