施術技法の研究

ただ今、制作中(書きかけ)のページです
SujiLabでの研究方法と、その成果を記録しておきます。

運動神経筋と球 SujiLab的解釈
 万病の元となる運動神経筋と球に対して施術するにあたり、最大の問題が運動神経筋と球の実態が不明だということです。『新日本延命学』に図示されている運動神経筋は、単純化された系統図と言ってよいでしょう。解剖学書を見てもそのようなひも状の組織の連なりは見当たりませんし、体表からそれを探り当てようとしても、図の通りの手応えは感じられません。


 現時点で、宮原一男氏が施術していた運動神経筋について知るもっとも確からしい方法は、宮原氏の施術動画を見て真似てみることです。そして、自分が施術した人の体が、動画内で宮原氏から施術を受けている人(患者)と同様に変化したならば、宮原氏と同等の施術ができたと言えますから、自分が施術した”そのモノ”が運動神経筋であると判断していいでしょう。簡単なことではありませんが、幸い、体内のどこにどのような感触として運動神経筋を感じることができるかは、恩師富川清太郎の指導と長年の施術経験の中で、ほぼ明らかになっています。


 文字通り手探りで、運動神経筋と球に対する施術手技を試み、血液の流れやすい身体にする方法が分かってくる過程で、運動神経筋や球が解剖学上のどの組織に相当するのかも自ずと明らかになってくるでしょう。現状では運動神経筋と球について、施術による身体変化(現象)を説明するための仮説と捉え、「スジ・球モデル」と呼ぶことにします。

 スジ・球モデルに基づいて施術し、身体変化の観察結果を施術技法の改良に反映させるという手順を繰り返して、施術技法をより効果の高いものへと進展させていきます。この作業の中でスジ・球モデルの有効性や適用限界が明らかになるでしょう。そして、現実の人体の仕組みに関する理解が深まり、スジ・球モデルが修正されるなどして、運動神経筋と球の実態に迫ることが可能になると考えています。

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